塗装工事

塗装工事(内装壁天井の塗装仕上げ)

建築の内外を塗料で仕上げる職方で、正式な呼び方は「塗装工・塗装屋さん」です。慣れ親しんだ呼び方だと「ペンキ屋さん」です。ネット上では、昔から有る着色を目的とする程度の品物を「ペンキ」と呼び、外壁塗装に使う様な耐候性の有る品物を「塗料」と呼ぶといった記載が多く有ります。

建築の仕事では内外を問わず、塗装仕上げとさせて頂く事は、非常に多くございます。外装は塗装で仕上げる事はスタンダードな行為で、内装を塗装で仕上げるという行為は、結構、高級な仕様となります。どちらも手間暇は掛かります。塗装工事には下所処理という目に見えない手間が多く、特に内装では、塗替えよりも新規に塗る事に手間が掛かります。そんな観点から、外壁塗装の塗り替えや、リフォームなどで既存部の塗装塗り替えは「ペンキの塗り替え」と呼べますが、内外問わず、新た壁や化粧材を仕上げる行為は「塗装をする」と呼びたくなってしまいます。その辺りの心情的なニュアンスが、塗装屋さん・ペンキ屋さんという名称の使い分けになっている気がします。

石膏ボード
石膏ボードが貼り上がった状態です

表題の写真は、壁・天井の塗装仕上げの為の、下地処理の写真です。石膏ボードの継ぎ目に、「寒冷紗」と呼ぶ補強のネットを貼り、そこにパテを打って、平滑にしています。また、内装の壁・天井を塗装で仕上げる場合、石膏ボードを2重貼りにします。ボード1枚だけですと、ボードの継ぎ目からパテごと塗膜が割れます。石膏ボード2重貼りは、1枚目のジョイントを跨がせて2枚目を貼ります。塗装屋さんは、塗料を塗るまで、ひたすらパテを打って、ペーパーでこすってを繰り返して下地を作ります。

寒冷紗パテ
石膏ボードの継ぎ目に寒冷紗を貼り、パテを打った状態です。
パテ処理
何度もパテを打ち、ひたすらペーパー掛けを行います。パテの粉で職方さんは真っ白になります。
パテ完了です。
シーラー
シーラーと呼ぶ下塗りの塗料を塗っています。パテの粉っぽさを抑えるのと、仕上げで塗る塗料の密着性を高める為に塗ります。これを塗らないと、仕上げの塗料が捲れます。
ローラーで仕上げの塗料を塗っています。この時は、3分ツヤの材料のムラが収まらず、3回塗りました。
塗り上がった後、照明器具の取付を行っています。
壁・天井が仕上がりました。

塗装仕上げは、様々な種類が有り、全てを表現する事が出来ませんが、今回の塗料は「水性の3分ツヤ」となります。内装で壁・天井を仕上げる塗料は、水性が一般的ですが、色とツヤを設定して材料を注文する事となります。お客様に塗装の見本板を提出した上でご決定頂きます。

この作業をしてくれる職方を「ペンキ屋さん」って、あまり呼びたくないですよね。

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