建築の内外を塗料で仕上げる職方で、正式な呼び方は「塗装工・塗装屋さん」です。慣れ親しんだ呼び方だと「ペンキ屋さん」です。ネット上では、昔から有る着色を目的とする程度の品物を「ペンキ」と呼び、外壁塗装に使う様な耐候性の有る品物を「塗料」と呼ぶといった記載が多く有ります。
建築の仕事では内外を問わず、塗装仕上げとさせて頂く事は、非常に多くございます。外装は塗装で仕上げる事はスタンダードな行為で、内装を塗装で仕上げるという行為は、結構、高級な仕様となります。どちらも手間暇は掛かります。塗装工事には下所処理という目に見えない手間が多く、特に内装では、塗替えよりも新規に塗る事に手間が掛かります。そんな観点から、外壁塗装の塗り替えや、リフォームなどで既存部の塗装塗り替えは「ペンキの塗り替え」と呼べますが、内外問わず、新た壁や化粧材を仕上げる行為は「塗装をする」と呼びたくなってしまいます。その辺りの心情的なニュアンスが、塗装屋さん・ペンキ屋さんという名称の使い分けになっている気がします。
![石膏ボード](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4222-1024x768.jpg)
表題の写真は、壁・天井の塗装仕上げの為の、下地処理の写真です。石膏ボードの継ぎ目に、「寒冷紗」と呼ぶ補強のネットを貼り、そこにパテを打って、平滑にしています。また、内装の壁・天井を塗装で仕上げる場合、石膏ボードを2重貼りにします。ボード1枚だけですと、ボードの継ぎ目からパテごと塗膜が割れます。石膏ボード2重貼りは、1枚目のジョイントを跨がせて2枚目を貼ります。塗装屋さんは、塗料を塗るまで、ひたすらパテを打って、ペーパーでこすってを繰り返して下地を作ります。
![寒冷紗パテ](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4227-1024x768.jpg)
![パテ処理](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4285-1024x768.jpg)
![](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4293-1-1024x768.jpg)
![シーラー](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4299-1024x768.jpg)
![](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4304-1024x768.jpg)
![](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4351-1024x553.jpg)
![](https://rds.work/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4417-1024x513.jpg)
塗装仕上げは、様々な種類が有り、全てを表現する事が出来ませんが、今回の塗料は「水性の3分ツヤ」となります。内装で壁・天井を仕上げる塗料は、水性が一般的ですが、色とツヤを設定して材料を注文する事となります。お客様に塗装の見本板を提出した上でご決定頂きます。
この作業をしてくれる職方を「ペンキ屋さん」って、あまり呼びたくないですよね。