突板

面材と呼ぶ材料(突板・メラミン化粧板)

これら材料の専門的な情報は、ネット上にありふれております。いつもながら、私自身の経験値による拙い記載となります。予め、ご了承下さい。

突板
輸入材オークの突板です。昔は、突板に大きな節が有る事はご法度でしたが、現在だと今風に見えます。

上記、写真の材料は、突板(つきいた)と呼びます。ベニア板に薄くスライスした化粧材を貼り合わせたモノです。主に製作家具の材料として使用します。ベニア板も木材を貼り合わせて作られていますが、化粧材を貼った突板は「天然の木を貼っています」と表現してしまいます。「天然の木」という言葉自体、自ら使っていますが不思議な言葉に思っています。突板は、表面が天然の木なので、やはり趣が有り、家具などの製作物や、壁に貼って仕上げ材として納めさせて頂いた場合、重厚であったり、柔らかい印象になったり、味のある仕上がりとなります。左のモノは、無塗装の状態ですが、右と中央のモノは、オイルで塗装をしています。突板のままでは、保護がなく、使用に伴い木が汚れを吸い込みますので、シミになります。家具にしても内装にしても、無塗装でお渡しする事は出来ません。突板を仕上げる塗装にも種類が多くございますが、内装工事で使われる塗装方法を大別すると3種類となり、色を染み込ませてからクリア層で保護をする塗装、クリア層に色を混ぜて着色と保護を兼ねる塗装、オイルで塗装から仕上げまでを一括で納めさせて頂く塗装となります。それぞれの方法に一長一短ございます。

メラミン化粧板
メラミン化粧板です。とても硬質です。

続いて、写真の材料は、メラミン化粧板と呼ぶものです。厚みは0.95mmのモノが主流です。家具や建具など、合板で完成形に近い形を作ってから、メラミン化粧板を合板下地に接着剤で貼り合わせて、端部に面取りという加工を行って仕上げます。接着にあたり、テーブル天板など、板状のモノはプレス機に掛けますが、箱型やプレス機よりも大きな板状のモノは、職人さんがハンマーで叩き続けて密着させます。材質はプラスチックの様なモノですが、意匠性の高いモノが多いのと、表面が強く、耐久性に優れています。

メラミン端部面取り
メラミン端部の面取り加工です。

美観と耐久性を含めて、材料の性能には、優劣はございますが、コストや施工性。空間全体的なバランスも決定要素となります。

壁面什器
写真左の家具は、チーク材突板と単色メラミンとを組み合わせて納めさせて頂きました。

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