写真の木材は、壁や天井に使用する下地材で、LVLと呼ぶモノです。丸太を大根の桂剥きの様に削いだモノを、接着剤で貼り合わせたモノです。Laminated Veneer Lumber の頭文字を取って、LVLと呼んでいます。ちなみに弊社の社名は、Regeneration and Designing Society の頭文字を取って名付けました。
LVLは、主にマンションの内装下地に広く採用されており、流通している寸法は、長さ2,700ミリ 幅40ミリとなっております。写真のシマシマ模様が無い面を、壁の厚み方向に使用します。
LVLの利点は、形状が安定しており変形が少ない（狂いが少ない）事です。木材は、切り出した瞬間から変形します。壁の下地を造った後でも変形します。また、意外に思われるかと思いますが、建物も建築中から少しずつ変形は進んでおり、マンションであれ、木造住宅であれ、リフォームをさせて頂く時には、建物本体も内装造作も変形しております（欠陥ではございません、建物をご使用になられても分からないレベルです）。
リフォーム工事は、変形した場所に、変形した材料を使って、ほぼ真っ直ぐに納めさせて頂くと表現しても間違いではございません。だからこそ、寸法的に安定しているLVL材が好んで使用されます。とはいえ、LVL材ばかりでは、現場は納まりませんし、より強度を持たせたい箇所も生じます。現場の状況に合わせて、下地材を選定しながら納めさせて頂いております。
LVL材で組んでいる間仕切り下地です。強度が必要な箇所は、材料を抱き合わせています。この現場の実績写真
