外壁改修と、内装1階部分の全面をリフォームさせて頂きました。
お住まい頂きながらのリフォームでした。
外壁に関しては、既存がスタッコと云う、ザクザクのチョコクランチの様な仕上がりのモノでした。その為、塗膜を形成する塗料ではなく、ザラッと仕上がる塗料を使用しています(ジョリパットフレッシュ)。
足場の架設後に、まず、外壁調査をさせて頂きました。既存の外壁は、ラスモルタルと呼びますが、外壁面に鉄の網を固定してモルタルを塗って外壁躯体及び下地としています。そのモルタルに多数のクラックと、モルタルの上の塗装に塗膜の浮きが見られました。クラックに関しては、幅が広い目のクラックは、切開の上コーキングで塞ぐ処置を行い、小さなクラックはそのままコーキングで塞いでいます。また、塗膜の浮きは撤去して、カチオンと呼ぶ左官材で塗膜の面を調整した上で、補修吹付けを行い、仕上げの塗装を行いました。
内装に関しては、間仕切り変更をさせて頂き、キッチンを広くさせて頂いたのと、部屋を分断していた廊下をリビングに取り込み、1階の居室が回遊できるプラン変更ができました。
建物の構造がツーバイフォー工法と云う、パネルを組み合わせて構造を成り立たせるモノでした。パネル状の壁が、上階の床パネルと地震時の水平力を負担する事となります。設計図書を確認させて頂き、耐力壁扱いの壁は、一部撤去をしつつ、残す壁を構造用合板に張り替えて壁倍率を増す形で、壁量を増加させて頂きました。耐震壁扱いでは無い壁も撤去させて頂きましたが、柱・梁を設置して、床下に補強を入れて、強固にさせて頂いております。
その補強で設置した柱・梁には、家電収納・食器収納・オープン棚を取り付けて、構造補強と使い勝手が一体となった提案となっています。